野生司香雪画伯顕彰会からのお願い (2/2)

情報収集への協力依頼

 

 

 野生司香雪インド仏伝壁画保全プロジェクトからのお願いです。
 多くの作家がそうであるように、香雪のその生涯、作品の所在もわからないところが多くあります。特に、香雪がインドに滞在した昭和711
年に、サールナートで香雪に出会った学僧、巡礼僧、観光客らの来訪者の情報は、香雪研究のみならず近代日印文化交流史を研究する上でも大切な情報です。また香雪は資金捻出のための個展開催のためにインド、セイロンの都市を訪れますが、そこで駐在の日本企業や領事館等の方々と出会い助けられました。その方々の持ち帰った写真や記録、思い出話の中に香雪や、作品が見つかれば幸いです。また、香雪の助手を務めてくれた桐谷洗鱗の弟子の河合志宏氏に関する情報、帰国後の動静などもぜひお寄せいただき、彼を顕彰したいと思います。壁画の完成は彼の助力が大だったことはいうまでもありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真:溝渕氏が2020年に。銀座の画廊で発見した野生司香雪作「揚柳観音」の図。大正9年(1920)、院展に出展した作品「窟院の朝」と同じ年の作と箱書があります。1917年インド・アジャンタ洞窟での模写をして帰国後、油の乗ってきた香雪絶頂期の作品だそうです。院展に出展した他の作家の作品に劣らぬ素晴らしい作品です。